レーシック手術で将来、後遺症が残るリスクについて
これからレーシック手術を受けることを検討している方に向けて、将来、不具合や眼の疾患など後遺症が残るリスクについて情報提供します。レーシック難民になりたくなければ熟読しておきましょう♪
この記事の目次
はじめに
これからレーシックを受けようと検討している方は、まずは以下のサイトを熟読してください。全てはそれからです。
レーシック難民を救う会(レーシック被害者の会)
https://lasikmutualjapan.jimdo.com/
手術前に医師からリスクについて説明を受けると思いますが、病院側の都合のいい説明とは違い、術後の不具合に悩むレーシック難民の実態や、国内では報道されない海外でのレーシック事情などがよく分かります。
レーシックは思った以上に闇が深い業界です。
レーシックを金儲けの手段と考えてリスクを軽視して大量に患者をさばいている大手クリニックがあります。その他のクリニックも根っこは同じです。本当に良心的な眼科医は決してレーシックを勧めません。
儲かってお金があるから広告宣伝費、検索エンジンやSNS対策に莫大なお金を投資し、ネガテイブな情報を発信する個人ブロガーには名誉毀損で訴えると脅してきます。
レーシックに関するサイトやブログは高額のアフィリエイト報酬が目当てで都合のよいことしか書いていないので、ネットで検索しても本当の被害の実態がなかなか見つけられません。
ネガテイブな情報がなかなか手に入らないから、周りにレーシックの成功者が1人でもいると「よしっ!自分もやろう」と簡単に考えて手術を受けたりします。
もちろん、視力も上がり、その後も何の不具合もなく、5年経過しても視力が落ちていない、本当の意味での手術成功者もいるでしょう。
でもその影には術後の不具合に悩み、病院に相談しても取り合ってもらえず、病院を探し回るレーシック難民が大勢います。
彼らの多くは日常的に目の不具合に悩まされ、中には仕事を辞めざるをえなかったり、人生に絶望して自殺した者までいます。
日本でのレーシックの手術件数は2008年の45万件をピークに現在では5万件程度に激減しています。これは2013年12月にに消費者庁がレーシックに対する注意喚起を行ったことや、サッカーの本田圭佑選手のレーシック失敗疑惑などの影響があります。
レーシック難民を救う会をはじめ、勇気を出して被害の実態をブログで公表する個人が出てきて、ようやくレーシックのネガテイブな情報がネットで容易に見つけられるようになったという事情も大きいでしょう。
しかし未だに年間5万人の方がレーシックの手術を受けています。本当に大丈夫なんでしょうか?きちんとリスクの説明を受けているのでしょうか?とても心配です。
当記事では、手術を受ける前に少しでもレーシックの被害や失敗、副作用、後遺症について情報を知りたいと思う方のために、様々なリンク先サイトと合わせて情報提供を行っていきたいと思います。
有名人のレーシック失敗事例について
有名人のレーシック失敗例を読むと、「あの人も失敗したのか!?」と驚きます。
例えばゴルフのタイガー・ウッズ。昔は大活躍したのに近頃はイマイチです。その理由はレーシックに失敗し、視界が乱れ、頭痛に悩まされていることがUSAトゥディで報道されています。
大金持ちのセレブとなると一流の病院で高額の手術を受けたに違いありません。それなのに失敗し、再手術を受ける羽目になっています。
事実、アメリカの厚労省にあたるFDA(アメリカ食品医薬品局)ではレーシックについて、「最高に熟練した医師によるスクリーニングを受けても、患者に重篤な合併症が発生する場合があります」と警告しています。
(参照:レーシック難民を救う会~有名人も失敗)
また中日ドラゴンズの井端選手(当時)もレーシックが失敗したことでメディアで取り上げられました。3度のレーシックを受けても目の不具合が続き視力は低下して、角膜もほとんどないような状態になってしまったそうです。
極度のドライアイになって試合終盤になるとイニングの間に目薬を差しても間に合わなくなるほどだったそうです。かなり活躍していた選手だったのに、レーシックが選手生命を縮めてしまったのは間違いないようですね。
(参照:近視手術の後遺症対策研究会~中日ドラゴンズ井端選手の目 )
他にもグラビアアイドルの磯山さやかもレーシックに失敗しています。曰く、角膜が細かく傷ついて両目が空けられない状態になったとか。数年前に受けたレーシックの後遺症で、現在は回復しているとブログで報告しています。
彼女の場合、某レーシッククリニックの宣伝として体験談を載せていたので契約の都合で術後の不具合について公表できなかった事情もあるでしょう。
レーシックの技術的な3つの問題点とは?
レーシック手術には3つの問題点があります。レーシックはまだ歴史が浅いためか技術的にも問題があり、安全な手術とはとても言えません。以下、3つの問題点を紹介します。
①三叉神経の切断
角膜をレーザーで削り取ると角膜の浅い層にある三叉神経を切断します。これが原因でドライアイなどの合併症が生じます。医者は3ヶ月で回復すると言っていますが、回復状況には個人差があるため、長期的に副作用に苦しむ患者もいます。
②フラップ作成
角膜の表面をめくってフラップというフタを作るのですが、手術後に通常1~3ヶ月で固定されますが、手術前の状態には戻りません。そのため、強い圧力が加わるとフラップがずれてしまいます。
③眼圧の上昇
手術で眼球を固定するために吸引リングを角膜の周りに乗せて吸引をかけますが、このときに眼圧が3倍に上昇します。しかし急激に眼圧を上げると緑内障や網膜剥離、飛蚊症を引き起こすリスクが生じます。
(参照:レーシックビジネスの崩壊: ①レーシックという医療ビジネス)
レーシック手術による不具合のまとめ
レーシック手術を受けた結果、生じる不具合には大きく分けて4つのタイプがあります。
①見え方(視力ではなく質の低下)
②目の症状(目の不快感)
③目の疾患(目の病気)
④目以外の身体症状(頭痛・肩こりなど)
手術直後は9割の人が視力が上がり、医師も視力が上がったことでレーシックは成功したとみなしますが、その後、目の不具合を訴える患者さんは大勢います。
①見え方
- レーザー照射ずれによる乱視の発生
- レーシックで遠方視力にピントを合わせたことによる近方視力の悪化(つまり老眼)
- 光がギラついて見えるグレア
- 光がにじんで見えるハロー
- 光が星のように見えるスターバースト
- コントラスト低下による夜間視力の低下
- 日中や季節により見えにくくなる視力変化
- ピント調整力の低下による動体視力の低下
- 細かい色の違いを見分けられない色覚・コントラストの低下
- 術後、数年たってから視力が元に戻る視力低下
- 角膜の表面が平になることによりコンタクトレンズがつけられなくなる
- 不具合の中で最も多く、最も深刻な過矯正。1日中ひどい頭痛や吐き気が起きます。再手術に失敗する事例が多数。
- 過矯正によって網膜より後ろでピントが合ってしまう遠視に。
- 不具合の中で2番目に多い斜視・斜位。ひどい眼精疲労が起きたりします。
- 左右で近視の度数が大きく異ることで起きる不同視。
- 物が二重に見える複視
②目の症状
- レーシックをしたことでピントを無理に合わせようとして眼精疲労がひどくなります。
- レーシックで生じがちな後遺症がドライアイです。消費者庁の調査では13.8%の人が6ヶ月以上もドライアイが続いていると回答しています。
- 角膜浅層の三叉神経を切断後にうまく回復しないと涙が止まらない症状が出ることがあります。
- ドライアイから目のかゆみ、炎症が起きます。
- レーシックをしたことで充血や結膜炎が起きることも。
- レーシックによる角膜や眼球、目の奥が常に痛くなる角膜神経痛はかなり深刻な重病です。
③目の疾患
レーシックとの因果関係を証明するのが難しいため、医師の説明では以下の疾患は起きない、起きる可能性は非常に低いと説明されています。しかし実際は因果関係があるのが明らかです。
- レーシックを受けると白内障になりやすくなります。また白内障になっても眼内レンズを入れることができなくなります。
- フラップ作成時に吸引することで眼圧が3倍に上がるので緑内障になるリスクがあります。また手術後に使うステロイド点眼薬によっても眼圧が上がり、大量に使うことで急性緑内障が起きて片眼が失明した事例があります。
- フラップ作成時の吸引で眼圧が上がり後部硝子体剥離になるリスクも。
- 同じく網膜裂孔、網膜剥離、飛蚊症になる可能性も。
- 目をこすったり、物が当たることでフラップずれを起こすことも。
- 角膜の表面の上皮細胞が剥がれる上皮欠損が起きるリスクも。。
- 角膜上皮細胞がフラップの中に入り込む上皮迷入が起きることも。
- フラップの中に浸潤物が入り込んで炎症が起き層間角膜炎が起きた事例も。
- 角膜の上皮が剥がれる再発性角膜びらんになると何度も繰り返し激痛が起きます。
以下は特に深刻な目の疾患です。
- 三叉神経を切断したことで脳が誤作動を起こしファントムペインを起こす角膜神経痛になると激痛を生じます。
- すでにウイルスに感染している人がレーシックをすることで角膜ヘルペスを発症することがあります。最悪失明することも
- 角膜が薄くなったことで強度が弱くなり眼圧に負けて角膜が膨らんで変形してしまう角膜拡張症(エクタジア)になるとひどい乱視が起きて視力低下します。
- レーザーで角膜が融解することで起きる角膜メルティングが起きる可能性も。
④目以外の身体症状
レーシックとの因果関係を証明するのが困難なので病院側が責任を認めることはありません。逆に「あなたの精神がおかしいのでは?」と言われてしまいます。残念ですがいくら訴えても患者側は無力としか言いようがないです。
- 頭痛・肩こり
- めまい・吐き気
- 不眠症
- うつ(鬱)
- 顎関節症
- 顔面神経麻痺
- 全身の倦怠感
- 自律神経失調症
そして最悪の場合は自殺してしまった人も国内、海外にいます。
このようにレーシックは病院側が説明するバラ色の人生と引き換えに、実は人生を棒に振るほどの高いリスクを抱えていることが分かっています。多くの医師がレーシックに否定的なのも納得ですね。
(参照:レーシックビジネスの崩壊: ①レーシックという医療ビジネス)
レーシック難民が多く発生する理由とは?
レーシック難民とは術後の後遺症で苦しむ人のことを指す用語で、後遺症を治してくれる病院を探し回る姿が、定住地のない難民の姿と似ているからです。
東京・浅草の「楽視眼科」顧問の吉田憲次医師は2010年6月24日の日刊ゲンダイの記事で以下のように述べています。
「トラブルの大半は、近視を必要以上に矯正してしまった『過矯正』が原因です。つまり、無理に遠方視力だけを向上させたことから、他の視力=近方視力や深視力、暗視力、動体視力、色覚とのバランスが崩れ、目の自動調節機能をはかる調節筋に過重な負担がかかることから生じるのである」。
さらにレーシック業界特有の事情がさらに拍車をかけています。
「加えて、一部大手レーシック専門眼科クリニックなどでは、数多くの手術件数をこなすため、術前・術後の検査や診察などを担当する診察医と、実際にレーザーで手術を担当する執刀医を分け、分業体制の下でレーシックを行っていることが、過矯正の急増に拍車をかけています」
「その結果、執刀医が術後の診察にかかわることが少ないので、トラブルの原因を探って改善をはかるというフィードバックがかかりにくい。しかも、術後の経過を常に同じ診察医が診るというわけではありませんから、トラブルに対して適切なアドバイスや治療を受けることが難しく、”レーシック難民”となる患者さんが後を絶たないのです」
(参照:「頭痛、ドライアイ、不眠・・・」レーシック後遺症の大半は”過矯正”が原因)
レーシックのネガティブ情報がなかなか目に触れなかったワケ
日本では2007~2008年にレーシックの手術件数が爆発的に増えます。その結果、2008年には45万人近くがレーシック手術を受けました。
当時はインターネットでレーシックに関して失敗や被害、副作用の情報を調べようとしてもなかなか見つけることが出来ませんでした。
そのため、リスクについてよく理解しないまま、病院側のバラ色の未来を信じて手術を受けた結果、後遺症に悩まされる患者が大勢いました。
ではなぜネガティブな情報が見つからなかったのか?それは業界特有の事情があります。
アフィリエイトサイトがネット上に氾濫していた
当時、アフィリエイト広告に1件あたり2万円近い高報酬で出稿しており、お金目当てのアフィリエイターがとにかく成約させようと被害や失敗、副作用などの情報を隠して都合のいい内容のサイトを数多く作成していました。
検索エンジン対策に莫大なお金をかけていた
またレーシックのクリニック側も検索エンジン対策に莫大なお金をかけて、「レーシック 失敗」「レーシック 副作用」などの言葉で検索したときにレーシックの宣伝サイトが上位を占めるように工作をしていました。Yahoo!知恵袋や教えてgooなどのQ&Aサイトでもサクラを使って投稿していました。
実名を出すと名誉毀損で訴えると脅してくる
また一部の大手クリニックは元患者がブログなどに名称を連想させるような体験談を投稿しないように同意書にサインさせたり、実名を出すと弁護士を使って嫌がらせや名誉毀損で訴えると脅したりしました。
その結果、個人ではなかなか具体的なクリニック名を挙げての投稿はできない状況がありました。
そんな中、レーシック体験とその後の後遺症について詳細にブログで記したレーシック被害者が現れ、2013年にはレーシック難民による巻き返しが起こります。
(参照:レーシックビジネスの崩壊: ②2012年以前─レーシックビジネスの隆盛)
レーシック業界最大の闇!?品川近視クリニック
2009年10月1日号の週刊文春に「レーシックに横行する 「違法ビジネス」 <元勤務医が内部告発>」というタイトルの、レーシック業界最大手の品川近視クリニックに関する記事が掲載されてました。
記事内容はこちら(「近視手術の後遺症対策研究会」より)
http://www.optnet.org/syujyututaisaku/news-91001-2.html
なお、この記事は匿名の通知人により名誉権や営業権の侵害だとして、プロバイダーに対して削除要求がされています。個人でこのクリニックに関する記事を載せると訴えられかねないので、このサイトの記事を紹介するのみにとどめておきます。
なお、簡単に内容を紹介すると、60万症例突破で世界NO.1と称する最大手の品川近視クリニックは不具合を訴える患者が最も多いという。
その理由として医療とはとても言えないビジネスモデルと数々の脱法行為の実態を取り上げています。
手術を行う医師と外来や術後診察を行う医師が別々の分業体制をとっているため、大量に患者をさばくことができる反面、アフターケアが不十分になっています。しかも院内ではできるだけ術後は診ないように指示されるという。
週刊文春では疑惑として全国に展開している系列クリニックが医療法の県を超えて分院を出す場合の広域医療法人としての認可を受けておらず違法となる可能性を指摘しています。
また最新型、最高峰とされる機器をおすすめしてくるが、これらは新しいという以外には医学的な優位性がなく評価が確立していません。その裏には消耗品のコストが安いから利益率が高くなるという事情があるとのこと。
レーシックに不適応なケースとは?
レーシックの術後の不具合でよくあるのが、たとえば瞳孔の大きさが大きくて本来は不適応なのに手術を受けてしまい、術後に視力低下、夜間視力の低下、グレア、ハロー、スターバーストが起きてしまうこと。
もちろんきちんと事前にリスクを説明しない医師にも問題がありますが、手術を受ける側もリスクについてきちんと調べて勉強しておいて、自分の目がレーシックに適応しているのかどうかを把握しておくことが大事です。受け身にならず自分から積極的に情報を取りに行きましょう。
(1)レーシックが不適応なケース
過去にコンタクトレンズやメガネの処方を変更している場合。
これは屈折率不安定性と呼ばれており、主に20代前半かそれ以下の年齢、糖尿病などの病気でホルモン分泌量が変動している、妊娠中または授乳中である、視力の変動を引き起こす可能性のある薬を服用している方があてはまります。医師とリスクについて話し合う必要があります。
持病があるか治癒に影響のある薬を飲んでいる場合。たとえばエリテマトーデス、関節リウマチなど自己免疫疾患、HIVなどの免疫不全、糖尿病、レチノイン酸とステロイドなどの薬使用はレーシック後の傷の治癒に影響を与える可能性があります。
顔および目に衝撃を与えるようなスポーツをしている場合。ボクシング、レスリング、武道などが該当します。
他にも未成年である場合、またレーシックは保険適用外で高額なのでコストが問題になることがあります。
(2)安全性と有効性が保証できないケース
特定の病気の場合、レーシックの安全性と有効性が保証できないことがあります。
単純ヘルペス、または帯状疱疹
緑内障、または緑内障の疑いがある、高眼圧症
ぶどう膜炎、虹彩炎などの目の炎症
目の怪我、または眼科手術の過去がある
円錐角膜
(3)医師とリスクについて話し合う必要があるケース
眼瞼炎によりまつ毛とまぶたが炎症するとレーシック後の感染症や角膜炎症のリスクを高めます。
若者もしくは特定の薬を使用している人は瞳孔が大きい傾向があり、これが原因で手術後にグレア、ハロー、スターバースト、複視などの症状が出る可能性があります。また視機能が低下して夜間運転できなくなるケースも。
元々、角膜が薄い人はレーシック後に失明する危険性のある合併症を発症することがあります。
以前にレーシックを受けたことがある場合は再手術は慎重に検討する必要があります。
元々ドライアイ気味の人はレーシック後にさらに悪化する可能性があります。
レーシックは海外で1998年に承認された比較的新しい技術です。そのため長期間にわたる安全性や有効性についてはいまだに不明であることをアメリカのFDAは警告しています。
ただし日本のレーシック推進派の医師やレーシックを行う病院では「長期的な安全性や有効性が確認されている」と言っているのであまり信用しない方がよいでしょう。
(参照:レーシック難民を救う会~FDA資料の翻訳より)
レーシック後の視力は何年持つの?
医師のブログを見ると「ごく稀にレーシック手術で矯正視力の低下をきたすこともあります」と書いてあり、あたかも、視力が低下することなどめったにないと言わんばかりです。
(参照:イシコメ レーシック手術の危険性|手術が激減している原因)
しかし、芸能人や有名人をはじめ、多くの人が術後、数年たってからの視力低下で結局、メガネをかける生活に戻ってしまったと嘆いています。
元の近視の状態に戻ることに関しては、レーシックを推進する眼科医団体の安心レーシックネットワークによると
「元に戻ってしまうような例は知りうる限り聞いていません。5年間の経過観察では、視力はほぼ安定していることが確認されています」(南青山アイクリニックの井出武眼科医)と説明されています。
しかし、消費者庁の調査では5%が視力が戻ったと回答しており、また清水公也・北里大学眼科教授の調査によれば、レーシック手術後に視力1.0以上の視力保った人の割合は手術6年後で53%、手術8年後で39%だったそうです。
つまり手術して6年たつと約半分の人が視力が1.0以下になるということです。
しかもレーシックのレーザーで角膜を平らにしてしまうので、コンタクトレンズがつけられず一生メガネ生活です。
メガネをかけたくない人、カラコンで黒目を大きくしたい方などはレーシックによるリスクをよく考える必要があります。
(参照:レーシックをしてもまた視力は下がるのか?)
そもそも眼科医がレーシックをやっていないという事実
レーシック医師は誰もが患者に「レーシックは長期的な観点から安全性や有効性が確認されている」と説明します。しかし、肝心の医者自身がレーシックをやっているかというと、これが全然なんです。
日経メディカルonlineが2015年に医師1003人に「近視だとしたらレーシック手術を受けるか」と調査したところ、眼科医26名中、受けると答えたのはたった2名でした。
眼科医の多くはレーシックに対しては否定的な意見が多く、おすすめしない人が多いです。
理由としては、レーシック自体がここ10年でやっと研究盛んになった分野で、長期に渡る影響がまだよく分からない点、そしてハロやグレアといった副作用が出る可能性が高いからです。
(参照:レーシックビジネスの崩壊: ①レーシックという医療ビジネス)
あの高須クリニックの高須院長もレーシック反対派
理由として、「だって、レーシックを勧めているけっこう有名なお医者さんがメガネをかけてるんだもん(笑い)。そんなの信用できないよ。」という点を挙げています。
またレーシックは技術的にも問題があることを指摘しています。
「レーシックは、角膜を削るんだけど、人間の治癒力で時間が経つと角膜は再生しちゃう。そうなると効果も落ちてくるわけで、技術としても決して完成されたものではないんだよね。」。
さらにリスクの高さも指摘しています。
「レーシックの場合は、角膜に手を加えるからね。もし手術に失敗して角膜が壊れちゃったら、移植するしかない。レーシックは、それだけリスクが高いんだよ。」。
(参照:高須院長、レーシックの高リスクを主張「美容整形とは違う」)
レーシックの手術件数が激減した理由とは?
レーシックの手術件数がどれくらい減っているのか、日本全国の統計はありませんが、病院によっては手術件数を公表しているところがあります。
それらをみると2014年以降、まさに「激減」していることが分かります。そのきっかけになったのが消費者庁による注意喚起です。
レーシック手術を安易に受けることは避け、リスクの説明を十分受けましょう!-希望した視力を得られないだけでなく、重大な危害が発生したケースもあります[国民生活センター 2013年12月4日:公表]
消費者庁の調査ではサンプル数600人のうち、手術後に何らかの不具合が生じていると回答した人の割合は43.2%でした。
また希望した視力になった人は74.3%ですが、残りの約2割は希望した視力を得られませんでした。そして5%の人は矯正され過ぎたと回答しています。
以下はNHKのニュース映像です(2分26秒)。
ここに出てくるレーシック推進派の、慶應大学医学部眼科学教室の坪田一男教授はメガネをかけています。そんなに安全性を主張するならレーシックを自らやればいいのに、と本当に思います。
レーシックは機械がとても高額で数千万円、維持費も数百万かかるので、最低でも年間に100件はこなさないと採算が取れないそうです。
今までレーシックをやっていた病院がどんどん取りやめています。今後もレーシックの手術件数はどんどん減っていくでしょうね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?レーシックについては他にも書くべきことがいろいろありますが、これから手術を検討するのなら、最低限でも上記の内容、そしてリンク先も含めて熟読してから医師とのカウンセリングに臨んでください。
多くの眼科医がもし自分の家族がレーシックを受けたいと言ったら「絶対やめさせる」と断言するように、レーシックは長期的な安全性、有効性の評価が確立されていません。
病院側は安全な手術でリスクは低いと派手に宣伝していますが、その裏に人生を棒に振るだけのリスクが存在することをくれぐれも理解してください。
当サイトでは視機能全体の改善にはルテインを、強い眼精疲労にはカシスのサプリメントを紹介しています。
レーシックのように手術直後に視力が大幅にアップするわけではありませんが、サプリメントの摂取はレーシックよりもはるかにリスクが少なく安全でかつ有効な方法です。