スマホ老眼の原因と予防方法は?
出典:https://mobareco.jp/a57686/
この記事の目次
スマホ老眼とは?
電車で長い距離の移動中に、ずっとスマホを見ていると、電車から下りたときにピントがボケて目が疲れていると感じることがあります。
長時間スマホを使うことで若い世代に老眼と同じような症状が出ていることを「スマホ老眼」と言い、最近、よく話題になっていますよね。
40代の私はまだスマホを使っている時間は短い方ですが、これが20代から30代の若者になると1日の平均利用時間は約3.3時間で、うち3分の1は5時間以上使ってるそうです。
これだけスマホ画面ばかり見ていると目にも大きな負担がかかります。でも、「世間では『スマホ老眼』なんて言ってるけど、自分は大丈夫でしょ」なんて思っている人ほど注意が必要です。
老眼の症状としてははっきり現れていなくても、気づかないうちに徐々に水面下で老眼が進行している可能性だってあります。
そこで「スマホ老眼」の初期症状にあてはまらないかチェックシートを使って調べてみましょう。
以下はスマイル眼科クリニックの岡野院長が監修したスマホ老眼チェックシートです。2個以上当てはまったらスマホ老眼の予備軍の可能性があります。
スマホ老眼チェックシート
- 目が乾きやすかったり、しょぼしょぼしたりする
- 目が疲れやすく、凝ったような感覚がある
- 夕方になると、目がかすみやすくなったり、ずっしりと重く感じたりする
- まぶたがピクピクと痙攣することがある
- 最近視力が落ちた、または視力が不安定である(同じものを見て、見える日と見えない日がある)
- 近くのものを見る時にピントが合わないことがある
- スマートフォンの画面がかすんで見えづらいことがある
- スマートフォンを連続で90分以上利用することがある
- パソコンで仕事などをした後、気分転換でスマートフォンを利用することが多い
- 満員電車、布団の中、暗い場所などでスマートフォンをよく使っている
▼2個以上当てはまる方は『スマホ老眼』予備軍!
【0~1個】 目の負担は少ないと言えます。
【2~4個】 現在の症状・習慣が続くと、『スマホ老眼』になる可能性が。
【5~7個】 目に負担がかかっています。早めに対策をする必要があります。
【8~10個】 目に対して大変負担をかけています。症状によっては眼科の受診をおすすめします。
出典:スマイル眼科クリニック
加齢による老眼との違いは?
老眼とは一般的に40代くらいから加齢によりおきる老化現象の一つで、近いところのものが見えにくくなります。
一方、スマホ老眼の場合は長時間、パソコンやスマホを利用することで、手元が見えにくくなるなど、老眼と同じような症状が出ることを指します。
老眼は加齢が原因ですが、スマホ老眼は目の酷使が原因で、たとえ20代~30代の若者でも老眼と同じような症状が出ることを言います。
スマホ老眼の原因は?
昔ならテレビの見過ぎは目が悪くなるなんて言われたものですが、テレビやパソコンはまだ画面が大きいのでマシですが、これがスマホになると小さな画面の中で細かく動くものをずっと見続けることになります。
また画面が明るいので、薄暗いところでも見てしまうため、より目に負担をかけやすいツールだと言えます。
出典:http://xbrand.yahoo.co.jp/category/bodycare/17260/3.html
人は、目の中の水晶体を支える毛様体筋(もうようたいきん)という筋肉を使い、水晶体と呼ばれるレンズの厚みを変えてピントを合わせています。
近くを見るときは毛様体筋が緊張して水晶体が膨らみ、遠くを見るときは毛様体筋が弛緩して水晶体は薄くなります。
老眼になると見えにくくなるのは加齢により水晶体の柔軟性が衰えて硬くなってしまうから。また毛様体筋も同時に調節する昨日が衰えてしまい、ピントが合いづらくなります。
スマホのように長時間、目に近いものを見続けると、毛様体筋が疲れてしまい、筋肉が凝り固まり、動きが鈍くなってしまい、ピント調節昨日がうまくいかなくなります。これがスマホ老眼の原因です。
またスマホ老眼の人は同時にドライアイになるケースも多い。人は無意識の状態で1分間に約20回まばたきします。
しかしスマホに見入っている人はこれが5回くらいと極端に少なくなり、ドライアイになりやすくなります。
スマホ老眼を予防するには?
スマホ老眼は日常のちょっとした習慣で予防することができます。スマホ老眼を予防するには目を疲れさせないことが大切です。
長時間見るのはやめる
一般的には連続で5メートル以内のものを90分以上見続けるのは目に負担がかかると言われています。スマホを長時間使う場合は連続でも90分以内にとどめておきましょう。
時々遠くを見る
できれば時々、スマホから目を移して遠くのものを見て、ピントの調節機能を動かして筋肉が凝り固まらないようにするのがおすすめ。
近いところを見て、収縮していた毛様体筋を、遠くを見ることで弛緩させてあげることができます。遠ければ遠いほどいいです。
電車でスマホを見ている場合は、時々、窓の外の景色を眺めると毛様体筋が鍛えられます。
ツボ押し、マッサージ
ポイントはピントの調節する筋肉である毛様体筋の働きを取り戻すこと。肩こりをほぐすのと同じように、ツボ押しやマッサージするのも有効です。
目のまわりのツボ
太陽(たいよう)…こめかみから目尻側にあるくぼみ。老眼に。
攅竹(さんちく)…眉頭下の深いくぼみ。疲れ目、目の充血に
睛明(せいめい)…目頭と鼻の付け根のあいだのくぼみ。疲れ目に。
承泣(しょうきゅう)…目の下にある骨のふち、目の中央の真下。視力回復に
魚腰(ぎょよう)…眉の中心の下にあるくぼみ。白内障、老眼、乱視に。
絲竹空(しちくくう)…眉の一番外側の端にある小さなくぼみ。疲れ目に
瞳子りょう…目尻から親指幅分外側のくぼみ。疲れ目、目がかすむ時に
私がいつも押してるのは睛明、攅竹、承泣、太陽の4つです。あまり強く押すと眼球が痛いので初めから強く押さず徐々に力を強めるといいでしょう。
目を温める
目を温めることで血行を良くして疲労回復を早めます。薬局で売っている「蒸気でアイマスク」とかパナソニックの美容家電「目もとエステ」などもおすすめ。熱いタオルを目にのせるだけでも違います。
パナソニック 目もとエステ ビューティタイプ
最新型はアロマタブレットを装着すると同時にアロマの香りを楽しみながら目の疲れを癒やすことができます。写真の型番はピンク EH-SW54-P。
目薬をさす
最近はピント調節の毛様体筋に直接働きかけて、目の疲れを緩和する目薬も売られているので利用するといいでしょう。
疲れ目に効く目薬の成分は?
「ネオスチグミンメチル硫酸塩」や「メチル硫酸ネオスチグミン」という成分が目のピント調節機能改善成分です。毛様体筋の疲労回復や末梢神経の修復効果が期待できます。
また血行を改善して疲れ目を癒やす成分としては、抗酸化作用、抗炎症作用のある「天然型ビタミンE(酢酸d-a-トコフェロール)」や、目の組織の代謝を活性化する「ビタミンB6(塩酸ピリドキシン)」、毛様体筋の働きを助ける「ビタミンB12(シアノコバラミン)」が効果があります。
他にも、角膜細胞を再生して潤い保持する「ビタミンA(パルミチン酸レチノール)」、目の組織の呼吸改善する「L-アスパラギン酸カリウム」、目の代謝活性化をするタウリンなども有効です。
ピント調節機能の改善成分入り目薬おすすめ3つ
ソフトサンティア ひとみストレッチ
ピント調節をする毛様体筋のコリをほぐしスマホ・パソコンによる疲れ目などを改善します。防腐剤無添加でコンタクトレンズ着用のままでOK。値段は約1,200円
ロートクール40α
安い分、余計なものが入っていなくて効果があるので人気が高い。クールすぎず低刺激すぎず、スッキリします。コンタクトはハードタイプのみOK。値段は約300円
マイティア フレッシュ40
目の組織を回復する効果が高いアラントイン配合でコンタクトがゴロゴロする時や紫外線などで傷ついた目の回復にもおすすめ。コンタクトはハードタイプのみOK。値段は約500円
ブルーライトをカットするメガネ
メガネ屋さんに行くとPCやスマホのブルーライトをカットするレンズが売られています。日頃からそういうメガネを利用して目の老化を防ぎましょう。
有名なのは「JINS PC」や「Zoff PC」などのPC用のメガネ。LEDディスプレイのブルーライトを大幅にカットしてくれるので目の疲れが軽減します。