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ルテイン以外の有効成分で選ぶ


ルテインサプリ選びの基準の一つとしてルテイン以外の有効成分の種類や含有量が挙げられます。どの成分にどんな効果があり、どのくらいの含有量があればいいのか、ゼアキサンチン、アントシアニン、DHA・EPA、クロセチン、アスタキサンチンを紹介します。

 

ゼアキサンチン

赤いパプリカ

ゼアキサンチンはルテインと同様にカロテノイドの一種で、赤いパプリカなど緑黄色野菜に多く含まれ強い抗酸化力を持ちます。ルテインと構造が似ている成分で、体内ではルテインが化学的変化により必要量のゼアキサンチンに作り変えられます。

目の黄斑部でルテインと必ずセットで存在し、ルテインは周辺部、ゼアキサンチンは中心部に分布しています。光のダメージをより受ける中心部に位置するゼアキサンチンの方がルテインよりも黄斑変性症の予防には効果的であるとも言われています。

1994年のハーバード大のセッドン博士の研究ではルテインとゼアキサンチンを多量に摂取していた患者と少量摂取していた患者では黄斑変性症にかかる割合が43%も差があったと報告されています。

また2007年のAREDS2というアメリカの大規模な調査ではルテインとゼアキサンチンを摂取していると加齢黄斑変性症のリスクが低くなることが報告されています。

要は、ルテインを摂るならゼアキサンチンもセットで摂った方が眼病予防の意味でも相乗効果が期待できるということです。AEDS2の結果を踏まえて、

ルテイン:ゼアキサンチン=5:1

の比率で配合することが最も良い比率(俗に言う”黄金比率”)とされています。ルテインが10mgならゼアキサンチンは2mgが適量ということです。

ゼアキサンチンを含む食品は赤いパプリカやほうれん草など緑黄色野菜、とうもろこし、パパイヤ、マンゴー、スピルリナなどがあります。ルテインをサプリメントで摂取するならゼアキサンチンは必須であり、配合してなければむしろ価値なしと言っても過言ではないでしょう。

ゼアキサンチンの多いルテインサプリ
  1. 2.4mg めなり黄金比率!
  2. 2.4mg 朝のルテイン&プラセンタ
  3. 2mg  ドクターズチョイス ルテイン40mg
  4. 2mg  ステラ漢方 なごみアイ黄金比率!
  5. 2mg  ダイドードリンコ クリアアイ黄金比率!
  6. 2mg  小林製薬 ルテイン黄金比率!

 

アントシアニン

ブルーベリー

アントシアニンとは紫色の天然色素でポリフェノールの一種です。自然界には500種以上存在します。植物が紫外線による有害な光によるダメージから自らを守るために作り出した物質で、視機能を改善する効果があると言われています。

ブルーベリーやビルベリーなどベリー類、また紫色の野菜や果物などに多く含まれています。特に北欧産野生種ビルベリーはブルーベリーの約5倍のアントシアニンを含むため、ルテインサプリでもビルベリーエキスで配合している商品が多いです。

抗酸化力が強く、血流を改善する働きがあることから、昔から眼精疲労や眼病に効果があるのではと言われていますが、国立健康・栄養研究所のデータベースでは現時点ではヒトでの有効性について信頼できる情報が十分ではないと否定されています

ルテインも摂取したからと言って即、目の奥に栄養が行くわけではありません。実際は体内の各器官から引き合いがあり、目にたどり着く前に消費されてしまう可能性が高いです。そのため、アントシアニンや後述するDHAのように血流を改善する栄養素を摂取することで目の奥にまでルテインを運んでもらえば吸収率もアップし相乗効果も見込めます

サプリによってはビルベリーエキスではなく、カシスエキスだったり紅イモ、ブルーベリーの葉のケースもありますが、ルテインサプリには欠かせない成分と言えます。

ビルベリーエキス(アントシアニン)の多いルテインサプリ
  1. 170mg めなり(特許取得ビルベリーで吸収率が通常の約2倍!
  2. 120mg ネイチャーズヘルス ルテインスーパーEX(カシスエキス)
  3. 50mg  ドクターズチョイス ルテイン40mg
  4. 30mg  ステラ漢方 なごみアイ(ブルーベリー葉)
  5. 20mg  ファンケル えんきん
  6. 20mg  DHC ルテイン光対策(カシスエキス)

※めなりの特許取得ビルベリーエキスは普通のブルーベリーに比べてアントシアニンが6倍含まれており、ルテインの吸収率も約2.8倍に高める効果があります

 

DHA・EPA

さんま

DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は青魚などに多く含まれる不飽和脂肪酸で、低温状態でも固まらない性質を持ちます。体内では作られない必須脂肪酸なので食品などからの摂取が必要になります。このDHAやEPAを含む脂肪酸をオメガ3脂肪酸と呼びます。

このオメガ3脂肪酸は血中脂質を低下させて、冠動脈心疾患のリスクを下げることが2004年に米国食品医薬品局により認められています。また悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあり、血液サラサラ効果も期待できます。

他にも記憶力や判断力が向上したり、アルツハイマー型認知症にも効果があるとされ、現代人には嬉しい効果が盛りだくさんです。もちろん目にも良いです。

網膜に含まれる脂肪酸の約40%はDHAで、細胞膜を柔らかくする働きがあるため、細胞膜同士の情報伝達が活性化されて、網膜に写った映像が素早く正しく脳に伝達処理されることになります。DHAを摂取すると近視の改善や動体視力の向上の効果も期待できます。

当然ながらルテインと同時に摂取すれば血流改善効果により目の奥までルテインが届くのを助ける働きをするので相乗効果が見込めます。1日の摂取量の目安は1,000mgと言われていますが、全然足りていないので積極的に摂取する必要があります。

DHA・EPAの多いルテインサプリ
  1. DHA50mg          ファンケル えんきん
  2. DHA20mg、EPA20mg メニールテイン ゼア90日

今のところ、DHAを配合しているルテインサプリは少数派と言えます。健康のためにルテインサプリとは別にDHAサプリを購入するのも良いかもしれませんね。

 

クロセチン

クロセチン

クロセチンとはカロテノイドの一種で、サフランやクチナシの果実に含まれる黄色の天然色素です。食品添加物の黄色い着色料としても使われており、栗きんとんやたくあんにも利用されています。

通常、カロテノイドは脂溶性ですが、クロセチンに限っては油にも水にも溶けやすい性質があり、また分子が細かいため体内に吸収されやすく目の奥まで届きやすいです。

目のピント調節は毛様体筋を動かすことで水晶体の厚みを変えるのですが、クロセチンは分子が細かいため、毛様体筋に直接働きかけることができるため、眼精疲労にはとても効果的と言われています。

クロセチンには血流改善の効果もあり、疲れ目から来る肩こりも和らげてくれます。また、目から入る光によるダメージ軽減にも効果があります。

次で紹介するアスタキサンチンと一緒に摂取すると効果的で、お互いに補助し合い、眼精疲労を改善するのに相乗効果が期待できます。また、ルテインとの相性もよく、一緒に摂取すると抗酸化力が2倍に高まるという報告もあります。

クロセチンの多いルテインサプリ

なごみアイのクロセチンの含有量が突出してますね。これはクロセチン単体のサプリと比較してもトップクラスの含有量になります。

クロセチンは効果が出始めるまでが短く、かつ、体内に吸収されやすいことから少量でも高い効果が得られます。少しでも入っていればそれなりの効果は期待できるかもしれません。

 

アスタキサンチン

アスタキサンチン

アスタキサンチンとは鮭やイクラ、カニ、エビに含まれる天然の赤色色素で、ルテインと同じくカロテノイドの一種です。抗酸化力が強いことで知られており、ビタミンEの約1000倍あります。

一般的に脂溶性の成分というと過剰摂取すると体内蓄積が心配されますが、アスタキサンチンは脂溶性にもかかわらず、摂取後、約72時間で消失するので蓄積されないので安全です。

他の成分と違って分子が細かいため、栄養が届きにくい目の奥までしっかり届きます。アスタキサンチンを眼精疲労を訴える健常者に4週間、6mgを摂取させたところ、目のピンと調節機能や症状の改善が確認されたという報告があります。

抗炎症作用があるため、失明の原因にもなるぶどう膜炎にも効果的で、加齢黄斑変性症や緑内障にも有効であると考えられています。他にもアンチエイジングや動脈硬化、血流改善にも役立つと期待されています。

アスタキサンチンの多いルテインサプリ

ネイチャーズヘルスの6mgは、RIZAPが販売しているアスタキサンチンのサプリと同じ含有量です。効果を得るには十分な量と言えますね。

アスタキサンチンに関しては市販されているサプリも種類が多く、当サイトでもおすすめと思われるものを9つ比較して紹介しています。参考にしてください。

アスタキサンチンサプリおすすめ9選

 

おまけ:メグスリノキ

メグスリノキ

メグスリノキ(英名:Nikko maple、学名:Acer maximowiczianum)は日本国内のみに自生する木で、和名のメグスリノキは戦国時代に樹皮を煎じて目薬にしたら眼病に効果があったという民間療法に由来している。

肝心の効果効能だが、国立健康・栄養研究所のデータベースによればヒトでの有効性・安全性についての信頼できる情報は見当たらないとバッサリ斬られています。

星薬科大学では昔から研究がされているようで、眼病の予防や視神経活性化、肝機能の改善などの効果があると報告がありますが、十分な検証がされているとは言えません。

ルテインサプリになぜかメグスリノキを配合しているメーカーがいくつかありますが、(DHC ルテイン光対策、ディアナチュラ ルテイン)、はっきり言って、これを入れるくらいならもっと他のものを配合して欲しいっス

 

まとめ

いかがでしょうか?日本製のルテインサプリにはルテイン以外にもいろいろと目に良い成分が入っていることが多く、ルテインサプリ選びの基準の一つにされている方も多いと思います。

全部たっぷり入っていれば一番いいのですが、そうなるとサプリの価格も高くなってしまうのが悩みどころです。当サイトでは比較的いろいろバランス良く配合されている「めなり」が総合力では一番かと考えています。

 

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